•  
  • はてなブックマークに追加する

京都議定書の過去・現在・未来

投稿者:環境思考

2010年04月23日

京都議定書とは

世界がひとつになって地球温暖化を止める。現在、人類が取り組んでいる課題のスタート地点は1992年にさかのぼります。リオデジャネイロで開かれた地球環境サミットで、温室効果ガスの濃度を安定させることを目的に「気候変動枠組条約」が採択され、ここではじめて世界の国々が温暖化防止の重要性を認識しました。しかし、これは単なる枠組みでしかなく、その後、締約国会議(COP)を年に1度行い、温暖化対策の具体的な方法を決めることになりました。
1997年12月に京都で開かれた気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)において、先進国に対し、2008~2012年の間に温室効果ガス6種類を削減することが義務付けられる。具体的な目標数値は、1990年比でマイナス5.2%。この取り決めは史上初の二酸化炭素排出削減を法的な義務とした国際法として、「京都議定書」と名づけられました。

議定書では、効率的に温室効果ガスの削減を行いながら、発展途上国の持続可能な社会システムの開発を助けるために、「排出量取引」「クリーン開発メカニズム(CDM)」「共同実施(JI)」という3つの制度、「京都メカニズム」が導入されました。また、森林や土壌に吸収された二酸化炭素を達成数値に組み込めるようにもなりました。

問題点があるって本当?

京都議定書で定められた温室効果ガスの削減率はロシアの0%、日本やカナダのマイナス6%、EUのマイナス8%など、国ごとに異なります。これらの数値が決定されるまでには、各国の主張や思惑が絡み合い会議は難航、議論は徹夜で行われたといいます。
決裂の危機を乗り越えながら具体的な運用ルールを決定し、最終的に京都議定書が発効されたのは2005年。排出量取引を巡る問題、開発途上国の削減義務が果されていないこと、最大の温室効果ガス排出国であるアメリカの中途離脱など、さまざまな問題点が指摘されていますが、それでも世界規模で地球を守るため、記念すべき第1歩が踏む出されたのです。

2013年以降はどうなるのか?

しかし、京都議定書は2012年までの義務を記したものにすぎません。そのため、京都議定書における約束期間以降の温暖化対策をどのように進めていくのか、2007年12月にインドネシアのバリ島で行われた気候変動枠組条約第13回締約国会議(COP13)で、各国の意見が取り交わされました。その結果、2009年までにアメリカや中国、インドなども参加して京都議定書につづく新たな枠組みを作成し、合意を目指すことが決定しています。温暖化防止に向けて将来的なシナリオが準備されはじめたのと同時に、2008年1月1日からは京都議定書の第一約束期間がスタートしました。
削減目標を達成できるかどうか、さらにその先の地球の行く末は私たち1人ひとりの肩にかかっています。